社会福祉法人杜の里福祉会
  
特別養護老人ホーム 一重の里
                荒井 節子


  仙台市内、秋保温泉の高台に素敵な施設ができました。社会福祉法人杜の里福祉会(会長 山崎シゲ様 理事長 武田 正様)が経営する特別養護老人ホーム一重の里(ひとえのさと)です。
5月20日から入居が始まっていますが、それに先立つ5月中旬の五月晴れのある日、カメラ片手に出掛けて内覧をさせていただきました。職員の方々は、忙しい中をにこにこと応対してくださり、山崎会長仕込みの「愛」の精神はここでも健在であると感心、安心いたしました。訪問はホームが稼働する前でしたので、写真を主にして説明をさせていただきますが、その前に、まずは「特別養護老人ホーム一重の里」の特徴をお話しておきます。


「特別養護老人ホーム一重の里」の特徴

 杜の里福祉会はパーソナルケアを目指しています。パーソナルケアとは、利用者の生まれてからこれまでの人生を大切にし、施設に入所されてからも、利用者の営んできた生活が継続できるように、人権を尊重した生活を送っていただくことです。

@ この目標を実現するために、特別養護老人ホーム一重の里は法人としては初めての完全個室制を導入しました。
A 更に、全国的にも初めての利用者一人二部屋のプライベート空間を有したユニット型施設を導入しました。二部屋にすることにより、遊びに来たご家族が宿泊することも可能となります。
B また、ユニット10名毎に、その方々のためのリビングダイニングがあるので、語らいの時間がより楽しく過ごせるようになりました。
C 食事は、職員と利用者が互いに交流しながら暮らしを感じる時間が過ごせるように、ユニット内キッチンでご飯をよそったり、おかずを盛りつけたりできる工夫がなされています。新調理システムに基づいた食事は塩分を控えつつ素材の味を最大限に引き出すことを可能にしています。

それでは、一緒に館内に入ってみましょう。


仙台市秋保温泉の高台にあります。 建物全景
中庭
正面玄関を入ると中庭が見えます。
中庭を挟んで向かって右が事務棟、左が入居棟と分かれています。
入居棟の入り口を入ります。
入居棟と事務棟が分かれているのは、訪問者が職員に過度な気をつかわないようにという配慮から。職員は事務棟の窓から、さりげなく訪問者に気を配ります。
1F〜2Fはショートステイの予定。
 (状況によっては変化あり)
1Fには二部屋型はもちろん、その他の部屋にも介護対応型ユニットバスが据え付けられています。
ドアに新聞受けが付いていて、契約すれば新聞を入れてもらえます。
ドアにはめ込まれたガラスは各部屋で模様が違い、おしゃれな感じです。
ユニット10名のためのダイニング
後ろの食器棚には自分の好きな茶碗を収納できます。
リビングの椅子の脚も普通より10p短くして安定させているそうです。
エレベーター前にある椅子。家具で有名な天童へ行き、倉庫に眠っていたものを格安で購入してきたそうです。
3F〜5Fは本入居の方が使う予定。
3Fは寝たまま入れる風呂(特浴)が1つと昇降型が2つ。4F〜5Fは10名毎のユニットで一つの風呂(昇降型)を使います。
実際に操作をして見せてくれました。
現場の職員は実際に自分達が入って機械操作の訓練をしたそうです。
お昼にいただいた食事
美味しくて本当にびっくり!
食事の盛りつけも個人の自由。
この日のメニューは鮭、人参と大根の煮物、冷や奴、ニラとジャガイモの味噌汁、ネーブル。米も厳選です。
ホテルでも採用されている新調理システムによって、計画的に事が運べるようになり職員の負担減に繋がったそうですが、ここまで美味しくなるには相当の試行錯誤があったそうです。
高台から見る景色
山の緑が綺麗です
 いつもと変わらず、ひたむきで熱心な職員の方達にお会いして元気をもらいました。
個人を大切にした愛情ある介護は誰もが願うものです。施設の前にある竹藪で、今、まさに伸びようとする筍を見つけて、その姿に重ねながら、お年寄りの為に頑張ってとエールを送りました。

******* 所在地 ********

杜の里福祉会 特別養護老人ホーム一重の里
〒982−0241
仙台市太白区秋保町湯元字上原35−8
   TEL022−397−3777
定員 60名  ショートステイ30名
ご利用対象者 要介護1以上の認定を受けている方
但し、ショートステイについては要支援の方でもご利用可能です。



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