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お 父 さ ん |
山上岳彦 |
お父さんは 駐在のおまわりさんだ
ときどき 本署に行くよ
朝は七時半 帰って来るのも七時半
とまりもあるよ
家にいるときは よく手仕事をする
物を作るのが しゅみなんだ
いそがしい毎日だ
ぼくの宿題も見てくれるよ
火事 じこ じけん
かならず行くよ
あわてて行く
帰るとつかれた顔で
むっつり屋だ
それに
引っこしが なれっこなんだって
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「秋田沖大地震*津波遭難児の遺稿集」より
作者は当時小学校3年生
お父さんのことをよく見ています。
そういう言葉を使ってはいませんが、お父さんを「尊敬」しているのが伝わります。
お父さんを支えるお母さんの姿まで見えてきます。
何気ない日常がどんなに幸せかと教えてくれます。
そんな日常が理不尽に絶たれていいはずがない。
東日本大震災で見た光景を思いだし・・・・私は泣きます。
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