ど こ か で 見 た 場 所


ドラマ,  映画,  コマーシャル
どこかで目にしているけれど
実はなかなか行けない場所ばかりです。 

JR信越線 青海川   (柏崎市)

海岸線から駅までわずか6メートル。
「日本で一番海に近い駅」として秘境駅ファンに知られています。
TVドラマ「高校教師」で主人公が最後に降り立った地としても有名です。
夏は青空の下に浮かぶ白い船、太陽にきらめく波頭、ほんとに美しい。
でも、台風、冬の吹雪の日はどれほど恐ろしいかという気もする場所です。
ドラマの終焉の地としてこの駅を選んだ監督の慧眼に脱帽。
御射鹿(みしゃが)池  (茅野市)

誰でも一度は目にしたことがあると思います。
あの文化勲章受章者、東山魁夷画伯が白い馬を入れて描いた湖、
そう、あの有名な作品「緑響く」の舞台がここです。

蓼科山の麓にあるこの湖は潅漑用に造られた小さな人工湖。
しかし水の酸性が強く、その酸性を好むチャツボミゴケが湖の底に生えているために湖面が濃い緑に染まるのだとか。

周囲の景色を映し込むことで有名な湖は他に戸隠の「鏡池」がありますが、荒々しい戸隠山を映す「鏡池」が男性的ならば柔らかな稜線を映す「御射鹿池」は女性的。
日の出前の神秘的な姿が日の出とともに化粧がはげるように移ろいでしまうはかなさも、そんな連想に繋がります。

最近ではアクオスのCMでも知られています。
大王わさび園 水車 (安曇野市)

黒澤明監督の映画「夢」のロケ地になりました。
今も回る3連の水車は、以前からあった作業小屋に取りつけたものだとか。
ここを流れる川(蓼川)は北アルプスの湧水で透明度が高く美しい。
この地に立つと監督の審美眼の高さにあらためて感心します。
風情を感じたい人には観光客が少々多いかもしれません。

松代城 (海津城)   (長野市)

かのNHK大河ドラマ「真田丸」で活躍する「信幸(信之)」「信繁」
兄弟のうち大泉洋演じる長男 「信幸(信之)」 が徳川秀忠の命で上田城より移り住んだ城として知られています。

信幸(信之)はこの転封に不服だったと言われていますが、妻の小松姫とともに倹約し、学問を奨励して民を大切にし、良い城下町を造ったことを尊敬を込めて今も町の人は語ります。
武家屋敷もあり、小さいけれど散策に良い町です。
奈良井宿   (塩尻市)

中山道の宿場町です。

江戸時代に「奈良井千軒」と呼ばれたこの宿場町は、特産品の曲げ物、漆器、 櫛に下駄、小さな酒蔵まで揃って旅人相手に大いに賑わったそうです。
現在は国の「重要伝統的建造物群保存地区」となり、朝から観光客がやってきます。
土産物店に並んだ漆の盆や弁当箱を手に取って、どれにしようか思案顔の観光客を見ると、江戸時代の旅人もこんな風だったかなと思います。
そう! 異次元へのタイムスリップが自然にできてしまうのが、「奈良井宿」です。
NHK朝の連続TV小説「おひさま」でこの町が使われてました。
下栗の里  (飯田市)
         
ご覧のとおりの秘境です。
サカイ引っ越しセンターのCMで一躍有名になりました。
南アルプスに抱かれた、遠山郷と呼ばれる山深い場所です。
勾配30度、そんな険しい畑に芋や茶畑が作られていてそれがまた美味しい。
お茶は高度が高い場所ほどタンニンが少なくさわやかな味になるそうです。
水中(みずなか)のしだれ桜 (高山村)

吉永小百合さん主演の映画「北の零年」の冒頭に出てくる満開の桜がこれです。
志賀高原に近い山奥の村の、斜面を耕した果樹園の片隅に立っています。
満開時のあでやかさ、品の良さ、立ち姿の美しさ
まさに吉永小百合さんのイメージにぴったりの桜だと思います。
日本中に数ある桜のなかでこの木に目をつけたスタッフ、監督はさすがのプロ、その眼力には納得です。

                           以上   A.S



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