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「4月12日」は何の日かご存知ですか。 
1961年4月12日に旧ソ連のユーリ・ガガーリン宇宙飛行士が人類初の宇宙飛行をしてから50周年目にあたる2011年、国連総会で、4月12日を「国際宇宙飛行デー」 とするロシアの提案が採択されました。50周年にあたる今年の4月12日、モスクワでは有人宇宙開発に貢献した外国人宇宙飛行士に対し、国際的功績を称えるメダル授賞式典が行われ、日本人の野口宇宙飛行士、若田宇宙飛行士、秋山豊寛氏(初めて宇宙に行った日本人。元TBS社員)も同賞受賞者に選ばれました。  |
現在では宇宙に長期に渡り滞在し様々な実験を行ったり、地球との交信も可能となりましたが、ガガーリンによる初の飛行は地球周回軌道に入った後、約1時間半かけて地球を1周し帰還するものだったと思うと、50年という期間における宇宙への取り組み、成果は計り知れないものだと思いました。 
また、宇宙開発=アメリカvsソ連というイメージがありましたが、近年では15カ国による国際協力のもと国際宇宙ステーションが建設され、(その中には日本の実験棟「きぼう」もあります)異なる国の宇宙飛行士達が一つの仲間となって協力しあいながら、最高の任務を担っている姿を目にすると国際的平和をも感じる事ができます。 
さて、そんな私の最も憧れる宇宙飛行士の方に、私は先日お会いすることが出来ました。正確に言えば 宇宙飛行士野口聡一さんのシンポジウムに参加して、目の前で沢山のお話を聴いて来ました。アメリカのスペースシャトル、ロシアのソユーズと、2度の宇宙飛行の体験を詳しく、またユーモアを交えながら語ってくれたお話はとても興味深く、あっという間に時間が過ぎてしまいました。 
その中でも印象的だったのが 、「宇宙に行ったことで、地球の本当の美しさ、はかなさ、命の尊さを感じる事ができた。地球上にしかない資源の限界を感じ、守って行かなければという気持ちを強く感じた。」というものでした。普段は忘れがちである「地球の尊さ、そして今ある美しい自然は限りある物なんだ」と言うことに気づかされた気がします。 |
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また、今はまだ有人飛行の技術はない日本ですが、この50年間に国別でみた宇宙での滞在日数における日本の順位は、 現在宇宙にいる古川宇宙飛行士の滞在期間中にフランスを抜き、なんとアメリカ・ロシアに次ぐ第3位になるということには、少し予想外で驚きました。実際、着実に経験値を上げ、実験の成果をだしている日本の宇宙開発は国際的評価も高く、スペースシャトル退役後も物資を運ぶ為の日本の無人宇宙補給機「こうのとり」はさらに大きな期待と役割を担っていくこととなります。
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そして、これからの課題は「宇宙開発は夢を次の世代に与えていくだけでなく、地上の生活の中でどう役立つか」であり、「宇宙開発とは?」との問いに「未来への投資」と答えていらっしゃいました。 |
天気予報やカーナビ、衛星放送、、、生活の中には衛星技術の発達によるものが沢山使われています。 1〜2年の単位でなく、成果がみられるのは10〜20年あるいは50年、100年先かもしれない宇宙開発ですが、培われた技術は必ず利益を生み私達の生活を豊かにし、さらには国際協力を経て得られる、お金では換算できない価値をも生むことができるものだと言えるのです。
今回、実際に宇宙へ行った宇宙飛行士の方のお話を聞けたことは、私にとってともて貴重な体験となり、さらに興味をもつ事ができました。

日本における宇宙関連の話題は、これからもまだまだ続いて行きます。現在滞在している古川宇宙飛行士の後、それぞれ長期滞在で2012年は 星出宇宙飛行士、2013年には若田宇宙飛行士が日本人初のコマンダー(司令官)として飛行予定です。(先月7月25日には宇宙飛行士候補者だった3名の方が国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士に認定されています。)
そして、今秋から来年にかけては昨年感動の帰還をした 小惑星探査機「はやぶさ」の映画がなんと3本公開されます。それぞれが忠実に再現されつつも、視点を変えて描かれているようです。

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「はやぶさ −HAYABUSA−」 |
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〜 竹内結子主演 2011年秋公開予定 |
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「小惑星探査機はやぶさ−遥かなる帰還−(仮題)」 |
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〜 渡辺謙主演 2012年公開予定 |
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「おかえり、はやぶさ」 |
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〜 藤原竜也主演 2012年公開予定 |
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私も、どれか1本(3本は・・・)は観に行こうと思ってます。

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