日常生活の中では,近隣の住民同士で様々なトラブルが起きる可能性があります。
例えば,「隣の家の建物が境界線をはみ出してきた」,「家の隣の土地に建物が建てられて日照・通風が妨げられる」,「隣の家の騒音がうるさい」,「いつも通っている道なのに,ある日突然私道だから通るなと言われた」,「隣家との間の境界線がわからなくなった」,「隣地からの流水を防ぎたい」,「集合住宅内の住人同士でトラブルが起きた」,「隣の犬に噛まれて大怪我をした」…等々,ちょっと見回しただけでも,周囲にはこんなに多くのトラブルが起こっています。
ところで,もしこのようなトラブルが起きたときに,私達がまっ先に考えることは,「法律ではどのように定められているのだろうか」,「もし裁判をしたら,勝てるのだろうか,負けるのだろうか」といった素朴な疑問ではないでしょうか。
このような問題にお悩みの方を対象として,日常生活の中で生じやすいトラブルを多数取り上げ,Q&A形式でなるべく簡潔に,かつ,できるだけわかりやすい文章で回答したのが,この“弁護士の知恵”シリーズA「隣り近所の法律相談」です。
この本は,〈法律になじみの少ない人々にわかりやすく〉をコンセプトに,それぞれの回答は,むずかしい専門用語や六法全書そのままの言葉は避け,法令,判例,学説の引用をできるだけ少なくして,「ですます調」でわかりやすく,ていねいに解説されていますので,電車やバスの中でも気楽に読める本になっています。
現在,隣り近所のトラブルでお困りの方はもちろん,そのようなトラブルに備えてわかりやすく簡潔な本を備えておきたいとお考えの方にも最適な本になったと思います。
当事務所の弁護士10名が共同執筆した「隣り近所の法律相談」が,近隣紛争にお悩みの方々の一助になれば幸いです。
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