顧問先における法律研修
弁護士 田村 祐一 


 去る平成24年2月17日、当事務所顧問先にて、当事務所の高原弁護士、飯岡弁護士、私(田村)の3名が講演者となり、「契約書作成の基礎知識」について、社内向け法律研修として、講演を行いました。


講演内容

 講演は、契約書の基礎知識に関する総論部分と、実際の顧問先様契約書を使用して契約書の内容を具体的事例に沿って検討する各論部分に分けて行われました。
 総論では、「契約とは何か」、「契約書の意義」、「契約締結交渉」、「契約書の作成」等について、各論では、「期限の利益喪失」、「危険負担」、「瑕疵担保責任」について、実際の契約書を使用して解説を行いました。
 2時間という長時間の講義であったにもかかわらず、当日は、52名もの社員の皆様にお集まり頂きました。


講演を担当して

 私は、今回の講演で、各論部分のうち、「危険負担」及び「瑕疵担保責任」を担当しました。
 危険負担や瑕疵担保責任は、判例や学説においても様々な議論がなされているところであり、法律家ですら理解するのが難しい分野です。
 講演のご依頼をいただいた際、今回の講演の対象者は、法律に普段からなじみのある方ではなく、法律に関する知識はあまり持ち合わせていないとお聞きしましたので、一般にはなじみの少ない法律特有のテーマについて、短い時間の中でポイントを外さずにどう説明したらいいか考えるのはとても苦労しました。
 講演会後に実施したアンケート結果によれば、概ねご満足頂けたようであり、講演者として最低限の役割は果たせたのかなと安心致しました。
 一方で、「内容が分かりにくかった。」、「もう少しゆっくりとしゃべって欲しかった。」などのご指摘も頂きましたので、反省点として、真摯に受け止めたいと思います。
 他方、「事例を使ったケーススタディがわかりやすかった。」、「もっとケーススタディを入れて欲しかった。」というご意見が多数ありましたので、やはり、抽象論よりも、具体的事例に沿った説明が好まれることが良く分かりました。
 これらの貴重なご意見を取り入れて、今後も、よりよい講演、講義が実現できるようにしていきたいと思います。
 最後に、この記事をごらんになった顧問先様におかれまして、当事務所に対し、講演、講義を依頼したい法分野がございましたら、可能な限りご要望にお答えしますので、いつでも御相談下さい。



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